3学期始業式

公開日 2022年01月11日(Tue)

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校長講話

みなさんおはようございます。令和4年の年明けをどのように迎えたでしょうか。特に3年生は目前に迫った大学入学共通テストを控え、気の引き締まる思いであったろうと思います。/さて、本来なら正月というおめでたい気分に浸るものですが、世界的なコロナウイルス、特にオミクロン株の猛威は私たちのすぐ近くまで忍び寄っており、油断ならない状況です。本日はそのことにも関連して「本質」と「本物」について私の考えをお話ししたいと思います。/「本質」とは辞書で調べると物事の根本的な性質・要素。そのものの、本来の姿。ということで「本質に迫る」「本質を見極める」などの使用例があります。また、哲学では、存在するものの基底・本性をなすもの、という意味があるようです。このような一般的な意味は皆さんも理解していると思いますが、2つの例を示してもう少し具体的に考えてみたいと思います。/まず、少し謎をかけるようですが、ある人は「丸い」といい、またある人は「四角い」といい、さらに別の人は「三角だ」といいました。これは一体何なのでしょうか。/答えは歯磨き用のチューブです。それぞれの人が語った内容そのものは間違いではありませんが、それでは「本質」を正しく捉えていることにはなりません。/もう一つの例は、先ほど話をしたコロナウイルス感染症への対応です。現在、様々な情報が飛び交い、状況は日々めまぐるしく変わっています。だからこそ、大切なことは何かを見極め、自分を見失うことなく行動することが求められています。/つまり、何のためにマスクをするのか、なぜ手指の消毒を行う必要があるのか、自分が感染しないことはもちろんのこと、もし自分が感染者であった場合、どのような行動をとる必要があるのかといったことも、個々の情報に流されず「本質」を捉えることが前提になっているのです。/このように、「物事の本質を見抜く力」すなわち洞察力を高めること、そのものの持つ本当の意味を多角的な視点から見出すこと、先ほどの歯磨き用のチューブの例と同じく、様々な視点から物事を見ることで、本質は浮かび上がってきます。本質は、複数の情報を自らつなぎ合わせることで明らかになるのです。/加治木高校生として、この態度を決して忘れることなく、あくまでも「本質」が何かを追究する態度を持ち続けてほしいものです。そして、このことが、本当の、正真正銘の「加治木高校生」すなわち「本物」になることにつながるのだと思っているのです。/最後になりますが、年の初めにあたり自分の目指すものをしっかりと掲げ努力する年にしてほしいものです。以上で本日の話を終わります。