公開日 2022年01月06日(Thu)
岩元花穏さん(隼人中出身)のコメント
今回、全九州高等学校総合文化祭長崎大会に出場する機会を頂き、日々の部活動のみでは感じることのできない貴重な経験ができました。2時間という制限時間の中で書き上げたものとは思えないほどの力作ばかりでとても圧倒されました。九州大会の作品は県内で行われた作品とはまた違って自分が見たことのない個性的な書体も多く、各県それぞれの色がありレベルの高い作品を多く鑑賞することができて同じ書体でも書く人が違うと空間の空き具合によって全体としての印象ががらりと変わっていて非常に勉強になりました。作品を制作する際、楊山見という書体の力強く鋭い波磔や墨量に気をつけて、集中力を切らさず一定のリズムで書くように心がけました。五言律詩を2首書くという多字数の作品なので、誤字をしてしまったことは悔しかったですが作品が出来上がった時の達成感は大きかったです。全て初めての経験で少し焦り戸惑いもありましたが、自分の納得のいく作品もでき、既成概念をとっぱらい、視野を広げることが大切であるということを肌で実感しました。コロナウイルスの影響で交流会がなくなり、2日間という短い時間でしたが、日頃感じられない充実した最高の時間となり、多くの刺激を受けました。九州大会に参加できた経験を生かして、これからの書道作品の制作づくりに生かしたいと思います。